1963年4月29日、岩戸大橋が完成し県知事も出席して竣工式が執り行われました。それまでは昭和7年(1932年)に建造されたつり橋があり、当時としては高さ長さともに東洋一と称するほどの立派なものだったそうですが、流石に大型自動車の通行ができない不便と補修費が嵩むなどの理由で、昭和36年〜37年(1961〜1962年)の県工事として建設が行われたそうです。
当時の広報によれば、ラーメン桁方式という工法で総工費は3,350万円、
長さ74メートル、幅7メートルの近代的な橋の左右両岸を支える橋脚部分は赤、橋台手すりは白く、両入り口に300ワットの水銀灯が通行人を抱いた形で立っているのも、さわやかな美しさである。
広報高千穂 第9号(昭和38年5月20日 高千穂町役場発行)
とのこと。しかし、父の撮影した白黒写真では赤はよくわかりません。
岩戸大橋に並行して人だけが渡れる吊り橋が当時はまだ残っていたようです。